ハイブリット交通移動のメリット

いかに交通費削減を目指そうとも、目的地まで無理に自転車一本に絞ると、負担が大きすぎるケースもあります。

このような場合、「輪行」という移動方法を採用すると効果的です。公共交通機関に自転車を積み込み、自転車移動と公共交通機関の移動を併用します。

・電車
目的地と線路がほぼ直線で結ばれている場合は、まず電車には勝てません。このような区間は電車を利用した方が、時間の削減としては有効です。また東京都内など、道路が複雑で信号が頻発する区間も、電車の方が速く進みます。

一方で、線路がやたら蛇行していたり、明らかな迂回をしていたり、目的地まで頻繁な乗換えが発生する区間では、自転車で目的地まで一直線で走った方が有利になる事があり、このような区間は自走が有効です。

また、大概の電車は標高差分の料金を取りませんので、登り区間は電車で登り、高い場所からは自転車で下るという技も有効です。
東京→富士山駅(標高800m)までは電車で行き、逆向きの帰宅時は自転車で下って帰ってくるなどは典型例といえるでしょう。

・飛行機の利用
空港までは直接自転車で移動可能なケースが多く(羽田空港は若干不便ですが、歩道経由で到着可能)。空港までの移動、空港からの移動を自転車を用い、飛行機の圧倒的な遠距離移動力を利用して、遠方へ自転車を運びます。

自転車は手荷物として預けますが、通常破損に対する賠償放棄の署名が必要で、手荷物料金は請求されない事が多いです(国内線)。

輪行に際し、電車で輪行するような、車輪を左右に挟んで自立させる収納の仕方は避け、横になる事を前提に、車輪を上に置きます。車体の下には着替えなどのクッションになる物を敷き詰め、車輪の間にも衣服を挟むと破損を防げます。衣類でなく、空気で膨らます事が出来るクッション(使わないときは畳めるもの)の使用は大変便利です。
ちなみに気圧の問題でタイヤがパンクする事はありません(飛行中の機内は加圧されます)。

なお自転車で運搬できないほど荷物が多い場合は、その分を先に郵送するのが便利です。

・高速バスの利用
電車や飛行機よりも料金が安い高速バスは、自転車の輪行が(無料で)可能であり、遠距離への安上がり移動としては大変利用価値がある方法です。飛行機の輪行と同様の手順で収納し、破損を防ぎます。なお高速バスは、そのほとんどを高速道路を使って移動する為、急カーブなどが頻発する事が無く、荷台で自転車が大いに暴れるという事はほとんどありません(電車の方がよほど揺れるといえるでしょう)。

・船、海上移動
フェリーなどに自転車を積んで移動する場合、通常は自転車料金が別途必要になります。また場所と気候によっては海水を被る事もあり、その旨を事前承諾されるケースがあります。明らかに海を横切ったほうが早い場合以外ではあまりメリットがありませんが、自転車旅情中にフェリーに乗り込り、遊覧を楽しむのは、中々オツなものであったりもします。


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