始めよう減量生活

脂肪燃焼効率と糖質
運動は、低出力(低運動)ほど脂肪をエネルギーとしやすく、高出力(高運動)になるほど糖質をエネルギーとしやすくなります。

その為、脂肪を消費するには、あまり負荷の強くない運動を行なうのが効果的と一般的に言われます。

しかし、数値上でなく実践的な面から見ると、脂肪燃焼効率に拘ると、「消費エネルギー」そのものが低くなってしまう弱点があります。

例えば、最も脂肪燃焼効率に優れるのは睡眠中ですが、8時間運動せず睡眠をとっても、十分な減量にはならないのは言うまでも無いでしょう。

例えば、時速25km/hで脂肪燃焼効率が85%という優れた数値を出しても、時速35km/hで脂肪燃焼効率が60%程度に下がろうとも、消費エネルギーそのものが約30%増加する方が、結果として減量には有効です。

◆糖質の消費も減量になる
運動負荷が高まると、脂肪に変わって糖質の使う割合が高くなります。糖質を消費すると、体は失った糖質を取り戻そうとする為、摂取した糖質(炭水化物)を脂肪に回しにくくなります。つまり糖質を消費する運動は、脂肪自体は燃えにくいものの、消費エネルギーの高さで脂肪を燃焼させ、かつ食事で脂肪が付きにくい運動になります。

◆同じ運動距離なら、脂肪燃焼効率優先
自転車の運動は、同じ距離であれば、高負荷でも低負荷でもあまり消費量は変わりません。例えば50km走ろうというのであれば、低負荷運動をして脂肪を優先的に消費するのが有効です。
むしろこの低負荷運動は、糖質を消費せずに着実に減量する方法と考えるのが現実的です。糖質を温存できる為、翌日もよく足が動きますし、逆に糖質が無くなってしまった強いトレーニングの翌日でも、この低負荷運動は実行可能です。

◆同じ運動時間なら、消費エネルギー優先
2時間だけ走るといった場合は、脂肪燃焼効率より、消費するエネルギーを増やす為に高負荷で走行する方が減量に適します。同じ時間でも25kmより、35km走った方が、10km分エネルギーを多く消費します。脂肪の燃焼効率は下がっても、消費するエネルギー自体が多くなり、糖質も消費する為、摂取したエネルギーは脂肪に回りにくくなります。

 朝ほど沢山食べる

(C)Wnd Bells Bicycle Club, Nanairoenpitsu.2010