費用対効果に優れる自転車

◆公共交通機関との比較
・バス
バスは移動距離にして5km程度であっても、200〜250円(往復で400〜500円)が掛かります。5kmではもはや自転車で問題ない距離です。500円を支払う必要性がありません。

・電車
およそ30km離れた場所への電車賃が350円(往復700円)。駅への徒歩時間などを加えた効果は「自転車の走行性能」に述べましたが、状況によっては電車で移動してもさほど時間が変わらない状況において、700円の削減が可能です。ただし電車は自転車を乗せて移動できる有効な乗り物です。電車を併用した移動も有効です。


◆他車両との比較
・車(自動車)
自動車は保険料、駐車場費用、車検など、出費が必要な固定が付きまといます。加えて初期投資が高額な上に、移動するにはガソリンが必要です。おおむね30km移動するだけでもおよそ3リットルのガソリンが必要であり、1リットル140円の場合420円の出費が決定的です(これは電車賃より高額です)。加えて、移動先の駐車料金もかなりの高額に上り、2時間で1000円などに達する事もあります。

自動車の利点は複数人数を遠距離へ短時間に移動出来る点にあります。逆にこれ未満の走行にメリットがありません。ファイナンシャルプランナーの節約術の解説として、むしろ車は手放してしまった方が、毎年30万円近い固定費が無くなり、遠距離移動のみレンタカーを用い、短距離移動はタクシーを使った方が安上がりと計算されています。当然そのタクシーは自転車で行なえば、更に大量の利益が発生する事は疑うに硬くありません。

・二輪車(原動機付自転車)
二輪車は自動車より燃費もよく、幾分自動車よりお金が掛からないため、有効性が高いです。あえて自転車との費用を比較すれば、それでも保険料、駐車場、車検(250cc以上の場合)費用が固定費として発生します。原付は燃費が素晴らしく、車検もありませんが、制限速度が30km/hであり、実際のところ上り坂でない限り自転車の方が速いです。よくトレーニングした人であれば、制限速度を超過した40km/hの原付より速いケースもあります。最低限、自転車で移動できる距離では、自転車の方がお金が儲かる為、自転車では手軽に行きにくい、より遠い距離への移動で初めてメリットが出て来る乗り物です。

◆自転車の費用対効果
自転車が圧倒的な低費用で走行出来るのは、
・初期投資額が低い
・ガソリン代が掛からない(幾分の食費は増加します(後述))
・車検が存在しない(ただし整備義務はあります)
・駐車場が必要なく、自宅にしまい込める
・外出先の駐車場が無料(条件付無料)であるケースが多い
・修繕費用が比較的安い

点が挙げられます。
とりわけ、自転車には目立った固定費(所有するだけで必ず発生してしまう費用)が存在しないのが特徴です(任意で保険に加入する程度となります)。大方の交通移動範囲は、「自転車の走行性能」で述べたように、ほとんど自転車でまかない切れてしまう範囲である事が多く、その自転車によって発生する費用は、食費と車体の修繕費の2点にほぼ限られます。

これが、自動車や公共交通機関などに比べて、低コストで移動出来てしまう(その分の差額が懐に入ってしまう)からくりとなります。

 金の生るバイク化を目指す

(C)Wnd Bells Bicycle Club, Nanairoenpitsu.2010