有酸素能力とは、酸素を効率よく取入れて、長時間に渡って一定の運動をし続ける能力である。簡単に言うと、バテにくい体力である。 長時間連続して運動する事になれていない人は、この能力が乏しく、バテやすい。 そのため、最初にこの能力を見に付け、ある程度の運動量をこなす事が出来る体力を見につける事が有効である。 練習というと、まとまった時間が必要であるが、まず先に、普段の生活の中で、体を動かす習慣を見につける事をすすめる。 例えばエレベーターを使用せずに階段を使う、駅1つ分歩く(走る)、通勤は全て自転車で行なう、などである。日ごろ身の回りに運動できる機会はいくらでもあるので、それを逃してはもったいない。 まとまった時間が取れたら、練習らしい練習を実施していく。 激しく呼吸するようなペースで走る必要は無く、息が荒れず十分余裕を持って運動する事が出来るゆっくりペースで、じっくり時間を掛けて走行をする。 始めは30分などと決め、なれてきたら45分、60分と、15分ずつ足して時間を延ばして行く。2時間も走れるようになれば、距離は30kmを越えているだろう。 基礎有酸素能力は2〜3ヶ月継続する事で身に付いて来る。 三日坊主にならないよう、毎回走るコースを変えたり、走行距離が少しずつ伸びていく自分の成長を楽しみながら取り組むと良い。 一番良いのは、ただ運動として自転車を使用するのではなく、「交通手段」として用いる事である。もはや片道15km程度の場所に公共交通機関は必要ない。 -ポイント- ! ゆっくりペースで体を慣らしながら、心肺を強化していく ! 15分ずつ、少しずつ時間を延ばしていく
ゆっくりペースでも構わないが、ある程度の距離を走れる基礎的な体力が身に付いたら、少し走るスピードを上げる事で、より効果的に体力を強化していく事が出来る。 特に時間が無い人は、スピードを上げて走った方が強化しやすい。 これまでの走行最高時間の半分程度から再スタートし、呼吸が早くならない程度で、今までより速めのスピードを意識して走り込む。慣れてきたら15分ずつ時間を足していく。スピードが上がる分、これまでと同じ時間で走る事が出来る距離が伸びる事だろう。 最終的に50kmを目指していく。 -ポイント- ! 息が上がらない手前の速度で走る ! 15分ずつ、少しずつ時間を延ばしていく