平地ライディング・テクニカルでは、主に左右への移動を伴なう走り方の技術を中心に取り扱う。上り坂などの上下の移動は、後述の登坂ライディングテクニカルを参照されたい。
まっすぐ直線の道であっても、まっすぐ走った人と、クネクネと蛇行してしまった人では、実際に走った距離に差が生じる。余計な距離を走れば、それだけタイムは遅くなる。
上の蛇行している道の図は、一見すると「ルートA」のように蛇行して走行する場所のように見えるが、ルートBのように実際は直線で走行する事が可能である。ルートAは走行する距離が増える上、蛇行のために速度も低下する為、ルートBの方がタイムが良い。
このように、最もタイムを短縮できる走行位置を、最速ラインといい、このラインを選択する事を、ライン取りという。すなわち、ライン取りが優れる選手は、それだけコースを「無駄なく」走行出来る。
ライン技術を端的に言えば、コースを効率よく、ムダを省いて走る技術である。
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